2014年11月6日木曜日

発達障害の人たちの中から被害者も、加害者も出さないように!

先週、書いたブログ『井出草平氏の「アスペルガー症候群の難題」(光文社新書)を読んで』のアクセス数が1,000近くになりました。
著者である井出草平氏が、このブログをツイートして頂いたことを始め、他にも著名な方たちに紹介して頂いた結果だと思います。
そして、それ以上に、この「発達障害と触法行為」という事柄に対しての社会(特に関係者の間)の関心が強いことの表れだと思います。

ある親御さんは、私に「この子を犯罪者にはしたくないんです」と言って、支援を求めてきています。
この親御さん以外にも、「このままいったら・・・」「今は年齢が低いので、済まされているけれど・・・」などと言い、切実な問題として訴えてこられる方たちがいます。

また、支援している立場の者の中でも、「学校を卒業したら犯罪を起こすんじゃないか」「施設内だから大きな問題にはならないけれど」「地域には出せない・・・」などという会話が聞かれます。
実際、一般の人なら逮捕や検挙されるようなことを起こしてしまった人も知っています。

これまでの自閉症啓発の仕方や私の住む地域の文化と歴史というのも関係し、発達障害と触法行為を結びつけることを拒絶し、反発する親御さんは多数であり、その親御さんを先導している支援者もたくさんいます。
しかし、親御さんの中には、「いま起きている問題」「将来起きるかもしれない不安」に目をそらさずに向き合い、どうにかしようと行動している方たちもいます。
また、現場の支援者たちも早急に対応しなければならない、と肌身で日々、実感している者が多数います。

私は自閉症の方たちの支援、療育を生業にしていますが、もし私自身、そして家族が被害に遭ったら、例え発達障害を持っていたとしてもその加害者のことを許すことはできません。
これが一般的な人の感覚であり、どんな人も安心した生活を送りたいと願っています。
だからこそ、せめて私が関わっている自閉症の人たちにはもちろん被害者にも、加害者にもなってほしくないと思い、支援に携わっています。

結論ありきの揚げ足取りをしているときではないというのが、私の実感でもあります。
切実な課題意識を持った親御さん、現場の支援者たちの声が、今までの啓発の流れを変える力があると思います。
そのきっかけを作って頂いた井出氏に感謝し、声の大きな人に負けないようにしなければなりません!

前回のブログの繰り返しになりますが、目の前にいる自閉症の人たちを被害者にも、加害者にもならないように導くことが支援者の使命の1つであり、その積み重ねが定型発達の人たちと自閉症の人たちが共生する真の社会を築いていく道だと考えています。
発達障害の人から『触法行為』というワードを遠ざければ遠ざける程、社会からも遠ざけてしまうように感じるのは私だけではないはずです。
発達障害と触法行為を結びつける、つけないではなく、「今後、発達障害を持った人の中から犯罪を起こしてしまう人を出さない」ということが、私たちが目を向けるべきポイントです!

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